マイクロホンについて

エレクトレットコンデンサマイク(上)とダイナミックマイク(下)

エレクトレットコンデンサマイク(上)とダイナミックマイク(下)

マイクロホンにはカラオケやさんにあるようなダイナミックマイクとパソコンにつなげるようなエレクトレットコンデンサマイク(ECM)があります。ダイナミックマイクは電源が不要ですが、ECMは電源が必要です。ECMを使うには電源を供給する仕組みが必要です。パソコンのマイク入力はマイクに電源供給が されるようになっています。

車載アンプはマイクが直接接続できますが、ダイナミックマイクを想定しています。各種のミキサーも普通はダイナミックマイクですが、ECMが接続できるものもあります。

ワイヤレスマイクについて

ワイヤレスマイクは線が無いので便利です。特に会議でマイクを次の発言者に回すときなどはワイヤレスだと楽です。

SONY製赤外線ワイヤレスマイク IFM-V1K

SONY製赤外線ワイヤレスマイク IFM-V1K(使用例

SONYのIFM-V1Kは家庭カラオケ用の安価な赤外線ワイヤレスマイクです。マイク(送信側)と受信機から成っています。
2本まで同時に使えます。送信側が3本以上ある場合は、同時にONするマイクを2本に限定する必要があります。
到達距離は5m程度です。小規模な会議などには便利です。赤外線の出る部分(マイクの下端)を手で握らないようにするのが要注意点です。多少影になっても、壁などの反射で信号が届きます。

これ以外にも業務用の赤外線ワイヤレスシステムはいろいろ市販されています。

左:SANYO製ワイヤレスマイク、右:SONY製ワイヤレスマイク(ECM-AW3)

左:SANYO製ワイヤレスマイク、右:SONY製ワイヤレスマイク(ECM-AW3)

2.4GHzのデジタル無線を用いたワイヤレスシステムもいくつかあります。
まず、思いつくのはBluetooth機器です。ワイヤレスマイクとして市販されているものに、SONYのECM-AW3があります。
これは、ホームビデオなどのための商品ですが、50mの到達距離をうたっています。
内蔵マイクの感度が高めなので、周囲を音をよく取ります。デジタルコーディングのための遅れ時間が多少気になります。特に通常のアナログマイクと併用した場合に 両方に音が入ることでエコーのようになります。複数台を同時に利用できますが、2つのマイクに同じ音が入ると聞き取りにくくなるようです。
外部入力端子が無いのが残念です。

写真(左)のSANYOワイヤレスはICレコーダーのオプションとして売られていたものです。これは独自の2.4GHz帯デジタル無線です。ステレオとなっています。残念ながら生産中止品です。
これには外部入力端子がありますので、音楽会の音声調整卓からもらった信号を離れた場所のループアンプに転送するのに便利です。

RadioLoop

各人がワイヤレス送信機を持てば、それぞれの人の話した声はループから出て来るので、ループの中にいれば皆の声が聞こえます。ワイヤレス装置とループを組 み合わせると、こうした複数人の会話システムを作ることができます。
こうしたシステムは多数のマイクに同じ音が入って、それらが少しずつ遅れてループに出るため、聴きにくくなることがあり、まだ、実験中の方式です。

Bluetoothを用いたワイヤレスマイクは機種が少ないですが、携帯オーディオプレーヤーの音を無線で飛ばすための機器はいろいろなものが売られています。マイクアンプを作ればワイヤレスマイクとして使えます。

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Bluetooth

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MicAmp

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これはマイクにシリコンマイクを使ったマイクアンプの例です。
このシリコンマイクには20dBのアンプが内蔵されていますので、簡単なアンプにしています。
2SC1815のような汎用トランジスタによる乾電池1本で動くプリアンプです。