本研究室は、教育面では工学院電気電子系に属しており、ライフエンジニアリングコースが主担当です。修士課程、博士課程の学生として本研究室の一員となるには、電気電子系の入試に合格する必要があります。電気電子系には電気電子コースとライフエンジニアリングコース(LEコース)があり、どちらのコースを選ぶことも可能ですが、コース選択は合格後に選択しますので、ご相談下さい。LEコースは電気電子系のほか、情報通信系、機械系、生命理工学系、応用化学系、材料系などにわたった分野横断コースで、特徴のある教育プログラムを準備しています。詳細はLEコースのWebページをご参照下さい。

修士課程の場合、4月入学、10月入学ともに6月ころに願書を提出し、7月末から8月末ころにかけて行なわれる選考をパスする必要があります。詳細は工学院電気電子系および大学院入学案内をご参照下さい。
毎年、3月ころから4月初めから出願までの間にコース説明会を数回開催しております。この説明会に参加するか、事前に個別に研究室を訪問してみることをお勧めします。
注意点として、TOEICなどの外部英語試験の成績提出が出願に際して必要なので、入試案内などにより成績の有効期限や提出時期などを早めに調べてください。

博士課程の場合も基本的には4月入学、10月入学があります。社会人博士の受け入れも行なっております。入試時期などは入試課の情報をご参照下さい。事前に研究室にコンタクトをとりテーマなどをご相談下さい。

本研究室では、修士1学年あたり2-4名程度で構成されています。東工大以外の学部等から入学する割合は7割程度です。一人で1つの独立した研究テーマを担当していただきます。従って、設計、試作、シミュレーション、解析、評価の全てにかかわることになります。一人でそのテーマの全貌を把握できるため、さまざまなことを勉強するチャンスがあります。これら全ての課程を十分に経験するには5年くらい必要とされるので、博士課程に進学することが望ましいですが、修士課程でも、実験と設計の両方を経験することができるでしょう。本研究室が扱っている、超音波や光計測のテーマはこのような進め方が行ないやすい分野であると考えられます。専門、非専門にかかわらず広い分野から必要な知識を集めてくる能力が磨かれます。テーマの半数程度を何らかの形で企業と共同で行なっているため、企業の研究者との打ち合わせを行いながら進めます。場合によってはRAとして参加していただくこともあります。一方、他の半分は将来新しい分野となるような萌芽的な研究であり、研究室として力を注いでいるテーマです。これらは科学研究費やその他の助成金によって行なっております。

ひとつのテーマの1サイクルは5年くらいですから、修士の2年ではその一部にしか関われないことになります。それがたまたま結果の出にくいフェイズであることもあれば、どんどん結果が出始めるフェイズであることもあります。そのどちらの経験が将来に役立つかは、どちらの場合もどれだけ考えていろいろなトライアルを行なったか否かによると考えられます。 新入生の入学時期にテーマを準備し、自由に選んでいただいております。

修士修了までには、国内学会で2-3回は発表する機会があるでしょう。国際会議で報告するチャンスもあります。また、コース内の構想発表会、中間発表会もありますから、けっこう忙しい日々を送ることになろうかと思います。

研究所や専攻の行事で他の研究室と交流する機会があるのはもちろん、学会のサマーセミナなどの行事を通して他大学の学生と接する機会もあるでしょう。