中村教授の解説記事が電気評論に掲載されました。

中村健太郎, ”超音波による空中での物体非接触搬送“, 電気評論, 第631号 (第101巻第9号), pp.22-26 (2016).

超音波による代表的なアクチュエーション技術として,固体の超音波振動によって,それに接するロータやスライダを,摩擦力を介して駆動する超音波モータがある。超音波モータは,軽量・高トルクなどの特徴を生かし,カメラの自動焦点合わせ機構などを中心に1980年代後半から実用化されており,機構駆動用デバイスの選択肢の一つとして認識されている。
一方,空気中を伝搬する超音波には,その波動としての放射力や,高振幅による非線形性に起因する空気の流れ(音響流)が生じる現象が古くから知られている。近年,この現象を利用して,空中で固体や液体に対して非接触な操作をすることが試みられるようになった。本稿では,空気中において,超音波の放射力や音響流によって微少量液滴を非接触に操作する技術,大面積の平板を非接触搬送する技術について紹介する。