6芯ケーブルによる20mループ

制御ケーブルなどに利用する6芯ケーブルを使った長さ20mのループ線の製作例を示します。
このケーブルは20m長の場合、6芯をそのまま6周回させると12Ω以上となるため、2芯ずつ並列にして3周のループとしました。中の線はAWG24相当の線(断面積0.2平方ミリメートル,直径0.5mm)と思われます。
こうすると、12x1/2x1/2=3Ωくらいになると考えられます。

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製作手順

製作手順

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接続方法

接続方法

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  1. 外側の被覆をカッターナイフでむきます。線を曲げて、外側に軽く切り口を入れます。中を傷つけないように。
  2. 6本の芯線の他に繊維(糸)が入っているので、これは切り落とします。
  3. 芯線の被覆を「ワイヤーストリッパ」でむきます。1と同様にカッターナイフや、ニッパーでも可能です。
  4. 2本ずつ撚って半田を流します。ケーブルの反対側も同じようにします。
  5. コネクタの必要な部品を忘れずに通します。今回は5Pのキャノン(に近い)コネクタを用いました。
  6. 線をコネクタに半田付けします。写真はオス。
  7. メス側も半田付けします。コネクタ同士を挿しておくと、接続が分かりやすいです。接続は上図(接続方法)参照。

アンプへの線は平行ACコードを流用しています。必要に応じて端子を付けます。
このように接続することで、3周のループになります。

6wire-2

上の写真は完成した様子です。左がコネクタをはずしたところ、右が接続したところ。
このようにコネクタを付けることで敷設が楽になります。
この状態で抵抗値の実測は3.5Ωでした。

20mループは5mx5m(または6mx4m)の範囲をカバーできますので、小~中規模の集会や会議に適したループです。これと10~20Wのアンプ(1~2Aの電流供給能力)を組み合わせるとよいと思います。